台北の街を快適に移動するうえで欠かせないのが、MRT(Mass Rapid Transit)。
路線が色分けされていてわかりやすく、駅構内も清潔で利用者に親切なつくりになっています。
とはいえ初めて訪れる方にとっては
「どの路線でどこに行ける?」
「切符はどう買うの?」
と戸惑う場面もあるはず。
本記事では、台北MRTの路線概要から乗り方、チケット購入方法、便利なICカード情報まで、一挙にわかりやすく解説します。
目次
- 台北MRTの基本:路線と主な特徴
- MRTの乗り方:切符の買い方と改札の通り方
- 主要観光スポットと最寄り駅
- ヨーヨーカード(EasyCard)を使うと便利!
- 注意点&よくある質問(Q&A)
- まとめ
1. 台北MRTの基本:路線と主な特徴
台北MRTは大きく分けて5つの路線(+支線・新路線など)に区分されています。
路線ごとに色分けされているので、路線図を見れば全体像をつかみやすいのが魅力です。
淡水信義線(赤色)
淡水~北投~士林~台北駅~信義エリアを結ぶ路線。
有名観光地としては「淡水」「士林夜市」「中山」「台北101/世貿駅」などがある。
板南線(青色)
南港~忠孝復興~台北車站~西門~龍山寺~板橋 方面をつなぐ。
ショッピングや若者の街「西門町」
歴史スポットの「龍山寺」が沿線にある。
松山新店線(緑色)
松山~南京復興~中山~西門~古亭~新店方面を南北に縦断。
「松山駅」「中山駅」「西門駅」「公館駅(師大夜市方面)」など。
中和新蘆線(オレンジ色)
蘆洲~三重~台北車站~忠孝新生~南勢角などを結ぶ。
大橋頭駅近くには「迪化街(古い街並みが残るエリア)」など。
文湖線(茶色)
動物園~六張犁~南京復興~松山機場(松山空港)~中山國中~南港展覧館を結ぶ高架/モノレール式の路線。
「台北市立動物園」「松山空港」などにアクセス可能。
それぞれ色分けが明確なので、路線図を見れば「赤で行けるエリア」「青で行けるエリア」という風に把握しやすいです。
2. MRTの乗り方:切符の買い方と改札の通り方
■ 切符の種類:トークンとICカード
トークン(コイン型の切符)
- 自動券売機で購入(行き先の駅を選ぶ→お金を入れる→トークンを受け取る)。
- 改札機にかざして入場し、降車駅で改札機の投入口にトークンを入れて出場。
ICカード(ヨーヨーカードなど)
- タッチで入退場できるので、毎回切符を買う必要がなく便利。
- 運賃割引が適用される路線も多い。
■ 改札の通り方
入場
- トークンの場合:改札機の読み取り部にトークンをかざす。
- ICカードの場合:カードリーダーにタッチするとゲートが開く。
出場
- トークンの場合:改札機の投入口にトークンを入れて出る。
- ICカードの場合:再度カードをタッチ。自動で運賃が差し引かれる。
■ 運賃の目安
区間制で、近距離なら約20元~、遠距離・乗り継ぎが多いほど料金アップ。
トークンのほうが運賃がわずかに高く、ICカードのほうが少し割安になるケースが一般的。
3. 主要観光スポットと最寄り駅
台北MRTを使えば、観光スポットへのアクセスも楽々。以下は路線別の代表的スポットです。
行きたいエリアの最寄り駅をあらかじめ把握しておくと、迷わずスムーズに観光できます。
淡水信義線(赤色)
淡水駅 … レトロな港町、淡水老街で有名。夕日スポットとして人気。
士林駅 … 士林夜市へ徒歩圏内。観光・グルメ巡りに最適。
台北101/世貿駅 … 台北のランドマーク「台北101」へ直結。
板南線(青色)
西門駅 … 若者の街・西門町。ショッピングやストリートカルチャーの中心。
龍山寺駅 … 台北最古の寺院「龍山寺」や、下町グルメを楽しめるエリア。
台北車站(台北駅) … 各路線の乗り換え拠点。新幹線や在来線へもアクセス可能。
松山新店線(緑色)
松山駅
士林夜市よりも大きな饒河街夜市の最寄り駅
台湾グルメを満喫するのに最適。
西門駅
(西門町は青線でも行けるが、緑線でも来られるハブ駅)
公館駅
台湾大学や師大夜市、学生街として知られる。
中和新蘆線(オレンジ色)
大橋頭駅
迪化街「ディーホアジエ)へのアクセスに便利。
台北のレトロ街並みを散策できる。
忠孝新生駅
元ビール工場跡地を利用したイベントスペース
華山1914文化創意産業園区付近へ5分程度で行ける。
文湖線(茶色)
台北市立動物園駅
鉄格子の檻がなく、普段の生活の様子を近くで見れる
パンダやコアラ、ペンギンの他台湾の固有種が見れる
家族連れや動物好きに人気のスポット。
松山機場駅
松山空港を利用する人には非常に便利。
4. ヨーヨーカード(EasyCard)を使うと便利!
■ 使うメリット
- 切符を毎回買う必要なし … 自動改札にタッチするだけ
- 運賃割引 … トークン利用よりも安く乗れる場合が多い
- 乗り継ぎ割引 … MRT~バス間の乗り継ぎで追加割引されることも
- 支払い場所が広い … コンビニや飲食店でも使える加盟店が増加中
■ 購入&チャージ方法
- MRT駅のサービスカウンターやコンビニでカード本体(NT$100程度)+チャージ分を現金で支払って入手。
- チャージは駅券売機やコンビニレジでOK。
最低チャージ額はNT$100が一般的。
※ もっと詳しい使い方は、別途「ヨーヨーカード(EasyCard)」に特化した記事で解説しています。
5. 注意点&よくある質問(Q&A)
Q1. 乗り換えが多いときでもMRTはわかりやすい?
MRT路線は色分け+駅ナンバリングがされているため、案内表示を見ていれば迷いにくいです。
主要駅(台北車站・忠孝復興など)では複数路線が交差しているので、乗り換え口の表示に従って進みましょう。
Q2. 食べ歩きや飲み物を持ち込んでいいの?
駅構内や車内は飲食禁止になっています。
ペットボトルを手に持っているだけなら問題ないですが、車内で飲むのはNG。
ガムやお菓子などのゴミを出す行為も禁止されていますので注意。
Q3. 混雑時間帯はある?
- 平日朝夕の通勤ラッシュ(7~9時、17~19時)は非常に混むことが多いです。
- 観光で利用するなら、ラッシュを避けて乗るほうが快適に移動できます。
Q4. スーツケースなどの大きな荷物を持ち込める?
- MRT車内には荷物置き場はありませんが、大きめのスーツケースを持ち込む人も少なくありません。
- 混雑時間帯は避け、なるべく端のスペースに立ち、周囲の迷惑にならないよう配慮しましょう。
6. まとめ
台北MRTは路線ごとに色分けされ、主要観光地へ簡単にアクセス可能。
**トークン(切符)**購入でもOKだが、ヨーヨーカード(EasyCard) を使えば運賃割引・乗り継ぎ簡単でさらに便利。
駅構内は清潔で日本語や英語の標識も充実しているので、初心者にもハードルが低い。
混雑する時間帯やマナーを知っておけば、快適に台北市内を移動できる。
ぜひ台北MRTを使いこなして、ショッピングやグルメ、観光を思いっきり楽しんでくださいね!