日本と完全に異なるのはこのパーボイルドライスの存在だろう。
パーボイルドライスとはインディカ米のデメリット払拭するために生み出された技術で、世界各国で行われている一般的でめずらしくもない加工処理された米である。
私たち日本人はほとんど知らないのではないだろうか?
パーボイルドライスとは?
簡単に説明すると・・・
もみ殻の地点で水につけて吸水させ、蒸しあげて加熱します。
そのあと冷やして乾燥させてから通常のように精米するというもの。
メリットは
- 長期保存ができる
- 白米の栄養素が増える
- 料理時間が短くなる
- 美味しい
- アルデンテが容易に
クラシックゴールドライス(classico)
パーボイリングされた長粒米。インディカ米ですね。
パーボイルドしてあるので琥珀色のお米になっているのでゴールドなんだろう。
サラダやリゾットに向いている。
12分茹でたら出来上がり
簡単ごはんシリーズ
10分で調理できちゃうぜ!が売りのタイプ。
主にパーボイルドライスが並んでいる。
いろいろと種類があるようだ。
簡単10分
Riso Facile 10':米かんたん10分
名前の通り10分で調理できてしまうごはん。
癖のない品種が入っており、どんな調味料にもマッチするというのが売り。
中の米ですが、
超極細米 グラディオ(Riso superfino gladio)
インディカタイプの長粒米で長くて先端が先細りの米です。
粘り気はないのでライスサラダやサイドディッシュなんかに最適ですが、リゾットやデザートには全く向いていない米。
でも、パーボイリングすることで早く炊けるし、リゾットにも使えるようになっている。
白米だけじゃなく玄米も売られています。
リゾット用
Non Scuose:ノン スクオーチェ(焼きすぎない的な意味)
10分で料理できるシリーズのパーボイルドライス。
調理時間が短いのにしっかりとスープを吸い込むし、アルデンテにできるのでリゾットに最適。
むしろリゾット専用、中粒の丸い米。
長粒米の玄米
Integrale:インテグラーレ(全粒)
いわゆる玄米と書かれているタイプで、パーボイリングされている。
加工処理されているので玄米でも10分で料理できてしまう。
サラダやリゾット、サイドディッシュと色々使えるロング米で繊維がたっぷりと摂取できる。
独特の風味と食感が美味しい。
玄米は繊維が多いので血糖値の急上昇が押さえられるので、糖尿病の人ややダイエットしたい人などが積極的に選びたくなる。
また、ベジタリアンやビーガンの人の栄養補給にもいい。
サラダ用
サラダ専用のお米が用意されている。
サラダにするので粘り気が少ない米が選ばれていて、塩水で茹でた後、水で洗ってぬめりを取ったりする場合もある。
パラパラした米でありながら中心には芯が残るアルデンテが好まれる。
パーボイルドライスはそういった条件にピッタリ。
Insalate:インサラーテ(サラダ用)
とパッケージしっかりと書いてくれている。
バスマティ
すごく細長い米でインドやパキスタンなんかでよく食べられているお米
粘り気はなくてパラパラする。
特徴はポップコーンを思わせる香り。とも言われる香り米です。
個人的にはジャスミンライスに近いと感じます。
香りのせいで好まない日本人もいるが、カレーにとても良く合うので食べてみないとわからないんじゃないでしょうか。
黒米(Gran Nero)
グランネーロという「すごく黒」という意味の名前の黒米。
中国のお米で抗酸化力があり、鉄分やマグネシウムなどミネラルが豊富に含まれているヘルシーなお米です。
ポリフェノールの一種であるアントシアニンによってく黒紫色となっており、糠の部分が黒いので玄米になります。
まとめ
日本の米でもパーボイルドライスを作ることは可能のようだが、粘り気がなくなるので日本人好みではないのかもしれません。
リゾットを作る場合には日本の米だとうまくいかないことが多いでしょう。
イタリアではパーボイルドライスを使っているので短時間で火が通り、アルデンテに仕上げても食べることが出来ます。
パーボイルドライスをアマゾンや楽天で探しましたが、見当たりませんでした。
お土産として買って帰るのも良いかもしれません。
リゾットやライスコロッケにおすすめの入手可能な米はカルナローリです。
カルナローリ
パーボイルドライスではないけどリゾットに向いている品種。
ちょっと大きめの米で煮崩れしません。