皆さんご存知の紫外線ですが、太陽から降り注ぐ光線のひとつです。
その有害性をきちんと知っている人は少ないんじゃないでしょうか?
なぜ、人はUVカットに必死になるのか?
日焼けやシミだけが理由ではないんです。
紫外線とは?
太陽の光線にはいろんな種類の光が混ざっていますが、その中で有害な光線のひとつが紫外線です。
紫外線はUV(ウルトラバイオレットレイ)とも私たちは呼んでいます。
そして、紫外線は熱さも眩しさも感じることができないものです。
そう私たちは強い紫外線を浴び続けても感じ取ることができません。
4つの紫外線
紫外線は実は4種類に分類されます。
- UV-A 長波長紫外線
- UV-B 中波長紫外線
- UV-C 短波長紫外線
- 真空紫外線
地表に降り注ぐ紫外線はそれぞれ波長の長さで分類されています。
そして、波長が短いほど有害とされています。
AとBだけ気をつける
地球にはオゾン層という薄い膜に覆われているため、実際に降り注ぐのは
- 紫外線A波(UV-A)
- 紫外線B波(UV-B)の一部
この2種類だけ!
非常に有害な波長の短い紫外線はオゾン層で止まっているのだ。
実際に降り注ぐ紫外線の割合
例:夏の正午
紫外線A | 紫外線B |
95% | 5% |
このような紫外線にさらされています。
紫外線B波の影響
紫外線B波が降り注いでいるのは全体のたった5%です。
対したことなさそうですが、波長が短いB波の方が人体への悪影響は大きくなっています。
そのため、対策をするなら最も重要となっています。
紫外線B波は皮膚の表面に強く急激に作用する特徴があります。
炎症が起こる
紫外線B波はによって、肌が赤くなったり、水ぶくれになるなどの炎症が起こります。
これは火傷をしたのと同じような状態です。
シミやシワができる
紫外線B波は皮膚の一番上の層である角質層を突き抜け、表皮に炎症を起こす作用があります。
そのため体は紫外線から身を守るために、メラニン色素を作り出します。
メラニン色素には紫外線を吸収する効果がありますが、色が黒いためそれは私たちが見ると皮膚にシミができたと感じます。
強い紫外線を浴びるとメラニン色素は過剰に作り出され、落ちないシミになってしまう。
UV-Aの肌への影響
紫外線A波はエネルギーは弱いのですが、紫外線の95%を占めているため照射量が多いのが特徴です。
また、皮膚の奥深くに届くことが特徴で、雲や窓ガラスも突き抜けて届きます。
そのため曇りでも雨でも、降り注いでいます。
A波はシミを増やす
A波はメラニン色素の合成を増やすため、シミの原因となる部分を作ります。
赤みや炎症などの目に見えた変化が表れにくいので、実際にたっぷり浴びたとしてもそれを感じ取ることは難しいのです。
シワ・たるみ
奥まで届く紫外線A波は、肌の弾力を生み出しているコラーゲンやエラスチンを壊したり、変性させることで弾力を失わせたりします。
この部分にダメージがあると、肌の弾力はなくなり、皮膚がたるむことになります。
その結果シワが生まれます。
また、コラーゲンなどを生み出す線維芽細胞にもダメージを与えます。
紫外線を浴びることで年齢を重ねていないのに老化現象が起こります。
場所や時期で全く異なる?
紫外線は場所や時間、時期などによってその照射量が大きく異なります。
そのため、海外に旅行する際などは特に気をつける必要があります。
紫外線が強い条件
標高が高い
標高が高い地域は空気の密度が薄くなります。
その結果、紫外線を乱反射させるものが減るので、結果として人間が浴びる紫外線の量が通常よりも多くなります。
一般的に1,000m高くなると10%紫外線量が増加すると言われています。
赤道に近い
赤道に近い国ほど紫外線は強い傾向にあります。
フィリピンは紫外線が日本の3~4倍と言われています。
そのため、日焼け止めを塗らないと後で大きなツケを払うことになります。
女性ほど後で大きな後悔を必ずします。
オレは対策をしたが、残念ながらりシミができてショックを受けた。
季節でも違う
地域や国によって違いますが、夏と冬が存在する場合、夏の方が紫外線が強くなります。
夏と冬は地球の傾きが生み出しているものですが、夏は日差しがまっすぐ降り注ぎ、大気とぶつかる量が減るため、ダイレクトに地上に降り注ぎます。
夏は特に気をつけること。
時間
紫外線は時間によっても照射量が異なります。
午前10時~午後2時この時間が最も多くの紫外線が降り注いでいる。
紫外線の反射率
反射するもの | 反射率 |
新雪 | 80% |
波のある海上 | 30% |
砂浜 | 10~25% |
水面 | 10~20% |
白ペンキ壁 | 20% |
アスファルト | 10% |
草地・芝生・土面 | 10%以下 |
実は紫外線は私たちが思っている以上に反射する特性があります。
そのため上だけを守っているのでは十分ではありません。
ビーチは思ったよりも反射して下から紫外線が当たっています。
さらに水中も侮れません。
50センチ潜っていても40%も紫外線が透過してきています。
首から上だけ出ている状態でも日焼けしちゃいます。
日焼けをするとどうなるか
フィリピン留学したときルームメイトたちと海に行きました。
彼らは皆20代の青年たちなので、日焼け止めも塗らずにビーチで寝転んで日焼けを楽しんでいました。
オレはもうそんな年齢ではないので、日焼け止めにラッシュガード、サングラス焼くつもりは全くないない。
そのリスクを大人として知っているからだ。
やはり、異常は帰り道からすでに始まっていてた。
帰りのバスで揺られながら熱いし痛いと言っていた。
かなりヒリヒリするらしい。
翌日、全員かなり悲惨だった。
背中は日焼けというより火傷になっていた。
かなり痛みが強いらしく、物事に集中できない、よく眠れないという状態が続いた。
3日ほど経つとルームメイトたちの皮膚は剥がれてボロボロになった。
おかげで男くさい部屋に皮膚片がたくさん落ちていた。
落とすな!と言いたかったが、ベッドの上も皮膚片がありそれは不可能だとすぐに分かった。
そのあと痛みがひいた彼らを襲ったのは、強いかゆみだった。
かゆみの方がつらかったのかもしれない。
夜中も暗闇の中かきむしる音が聞こえていた。
かゆくて寝付けないと教えてくれた。
このように約1週間ほど苦しむことになる。
遊びや勉強に集中などできなくなってしまうぞ。
海外の日焼けは気をつけないといけない。
彼らは30歳を迎えたころ、もれなく背中にはシミができるのだろう。
まとめ
紫外線は地球上で同じところは一つもない。
赤道付近はかなり強く、3~4倍と考えてもいいすぎではない。
しかも、フィリピンやシンガポールなどあの辺りは一年中夏である。
よく考えてみよう。
3カ月滞在したら日本の夏3年分を浴びたことと同じなのだ。
これが半年なら6年分である。
ダメージによって老化が起こって当たり前なのだ。
予防策として日焼け止めをしっかり塗り、日傘を使うようにしよう。
紫外線の強い地域では、日焼けを通り越して火傷になるので注意が必要だ。
場合によっては一生消えない傷にもなるのだ。
いくつになっても若々しいほうがいいとすべての人が思っているだろう。
ちゃんと対策しよう。
若いから大丈夫は、あとでつけを払うだけなのだ。