病気対策

約7割がやられる洗礼?フィリピンでの体調管理

低価格でマンツーマンの英語教育が受けられることで人気のフィリピン留学。

学業において体調管理は基本中の基本。

 

フィリピンに6カ月滞在した僕の経験から知っておいていただきたい

体調管理とフィリピンの洗礼についてです。

 

フィリピンの洗礼とは

僕が勝手にこう呼ばせていただいています。

「フィリピンの洗礼」

フィリピンに留学すると日本人の多くが体調を崩します。

その症状は下記のようになります。

  • 嘔吐と下痢が起こる
  • 最低、三日ほど続く
  • 長い人は1週間ほどかかる

見て戴いてわかるように食中毒と思われる状態です。

傾向としては

留学してから3~4週間たったくらいからに起こります。

僕の印象としては生徒の7割はこの洗礼を1度は受けます。

 

人間は抵抗力が人によってかなり異なるため、洗礼を受けない人はずっと受けません。

基本的に清潔な環境で育った人は体調不良になりやすい傾向にあります。

 

体の丈夫なタイプ

めちゃくちゃ頑丈で洗礼など受け付けない人も存在します。

僕のルームメイトはほとんどこのタイプでした。

そのためこのような人が強いと予想されます。

  • パンツは2日以上履いても気にしない人
    (裏返せばいいと思う人)
  • 風呂に一日くらい入らなくても気にならない人
  • あんまり手を洗わない人
  • 好き嫌いしない人
  • バカ舌の人(なんでも美味しく感じる)

このようにガサツな性格の人は割と大丈夫な傾向にあります。

 

フィリピンの洗礼の原因

このように下痢と嘔吐による症状は多くが細菌性のものです。

ではなぜ3週間ほど経ってから発症するのか。

僕はこのように考えています。

  1. ストレス
  2. 腸内細菌
  3. 清潔さ

 

ストレス

人間の免疫力においてストレスは大きな影響力を持ちます。

留学は生活習慣がガラリと変わってしまいます。

  • 勉強する環境
  • 風呂はシャワーだけ
  • 食事
  • ベッド
  • 気温と湿度
  • 人間関係
  • 共同生活

このようにストレスとなる要因はたくさんあります。

3週間を過ぎるあたりから少し慣れてきて、気も緩みます。

精神的な安定が訪れますが、体にはさまざまなストレスが起こっていることが原因です。

抵抗力は落ちつつあるのです。

 

腸内細菌

留学すると大きく変化が起こるのは食生活です。

3食とも異国のごはんになり、今まで食べてきた食材とは違うものが入るようになります。

そのため腸内環境に変化が起こり、便秘や軟便の症状が多くの人で起こります。

 

食事の変化はそのまま細菌の種類の変化につながります。

人間の腸内の細菌は、免疫力に最も大きな影響を与えます。

 

僕が行っていた学校では、これに対応するために朝食に手作りヨーグルトを出していました。

腸内環境を整えるためです。

ですが、この意味を理解できずに食べない人もたくさんいます。

 

清潔さ

日本では「コレはキレイか?」なんて気にすることはありません。

ほとんどの場合、清潔だからです。

しかし、フィリピンなどの先進国ではない国に行けばそれは変わってきます。

 

常に菌にされされて生活します。

そのため原因菌の侵入経路は特定できず、また防ぐことはほとんど不可能です。

私たちにできることは、食べる前に食器と箸やスプーンに至るまでアルコールスプレーして拭き取ることを習慣にしましょう。

また、ビールの栓を抜いたら飲み口も拭きましょう。

これだけでもかなり違います。

 

洗礼を受けた場合の対処法

このように細菌性の感染を受けた場合、いわゆる食中毒ということになります。

そのため重要なポイントがいくつかあります。

 

1.薬は使えない

このような食中毒のような症状の場合、薬は使えません。

多くの人が正露丸のような下痢止めを持っていきますが使ってはいけません。

下痢や嘔吐は体内の細菌を排出するための生体反応です。

それを薬で止めてしまっては逆効果です。

そのため水を飲むことをすすめられます。

ひたすらに水を飲み菌を押し出すという作戦です。

シンプルですが効果はあります。

 

2.水分補給

下痢と嘔吐は体内の水分をめちゃくちゃ消費します。

このような状態を亜熱帯の国で起こすと深刻な脱水症状に陥ります。

脱水症状は命に関わる症状なので軽く見ないようにしましょう。

非常に重要なことは水分補給です。

これには熱中症と同じように電解質と水分の補給が大切です。

 

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日常の水分補給には塩分が高すぎますが、このような状況ではぴったりです。

水を入れたタンブラーにいれて溶かせば出来上がりです。

熱中症になりかけた時にも使えて便利です。

 

持って行かなかった場合

もちろんこんなものなくても天然塩とスティックシュガーなどを水に溶かせば大丈夫です。

でも、緊急時に備えて用意しておくのがベスト!

 

3.ちゃんと休息をとる

洗礼を受けた場合、本人の体力と抵抗力だけが頼りになります。

吐き気と下痢が起こるので部屋から出ることは容易ではありません。

さまざまな面でルームメイトにお手伝いをお願いしましょう。

トイレットペーパーを追加で買ってきてもらうように!

ゆっくりと休んで早く治しましょう。

 

 

 

洗礼を予防しよう

細菌が侵入して体調が悪くなります。

そのため日ごろから体の抵抗力が強ければ、跳ね返すことが可能です。

それにはいくつかポイントがあります。

 

しっかり食べる

食事をきちんと取ることは非常に大切な基本のひとつです。

しかし、異国の地においてはこれも簡単ではありません。

フィリピン留学の経験からいえば、メシが美味しくないことが原因のひとつです。

これについてはたくさん言うことがありますが、代表的な要因だけ上げました。

 

米がマズイ

米の炊き方が毎日違う、パサパサだったり、ベチャベチャだったり、臭かったり。
なぜ、ちゃんとできないのか。。。

と思ってしまいますが、恐らく学校が違ってもコレは起こるでしょう。
炊飯する人の性格によるのでしょう。

ちなみに米の品種は日本とさほど変わりありません。
タイのような細長い米ではない。

 

魚が臭い

フィリピンの市場を視察に行くとわかりますが、氷を使うということを知りません。
常温に肉や魚が並んでいます。
ゆえに市場のニオイは不快で忘れがたい状況です。

当然、私たちの食事に出てくる魚は生臭いです。
そのため多くの日本人が食べなくなり、タンパク質の摂取が難しくなります。

 

鶏肉が痩せている

フィリピン国内をどこにいってもほぼ同じですが、鶏肉は基本的に筋肉質で硬く、痩せています。
いい意味ではよくしまっています。

味は意外と悪くありません。
しかし、日本のように太っていないので食べる部分は少ないです。
フィリピン人は鶏肉が大好きなので、盛んに育てられているようです。

しかし、フィリピン人が一回り小さいのは食べ物の影響かな?と思っています。

 

運動をしよう

留学をすると1日のほとんどは勉強をしています。
その他の時間は食べていることになります。

ですが、多くの人が痩せるか太るの2極化します。

 

痩せるパターン

食事が不味いのでごはんの量が減ります。
あまり運動しないので筋力の低下から体重はかなり減ります。

代謝の低下と栄養不足は深刻な免疫力低下につながります。
緩やかに低下するため、体調はゆっくりと悪い日が増えていきます。

特に咳が長く続くようになります。

 

太るパターン

食事のまずさから外食を中心に生活する人がでてきます。
幸い物価は安いので毎日外食してもやっていけるでしょう。

また、ごはんの替わりにお菓子をたくさん食べてしまう人も多くいました。

どちらもの場合も結果、太ります。

 

運動がおすすめ

太るパターンの方がまだ健康ですが、けっこう太ります。
留学の際はランニングシューズを用意して運動できるようにしましょう。

体調を整えるようにしないと勉強への集中力が維持できません。
留学において体調管理は難しく、結局勉強がはかどらないということになります。

 

飲み過ぎるな

留学するとどうしてもお酒との距離が近くなります。
理由は下記のようになります。

  • 毎日学校の生徒と暮らしていること
  • ビールが安い、つまみも安い
  • 送別会と歓迎会が月に何度かある
  • 韓国人の友人ができた

このように、飲みに行くことが非常に多くなります。

また、文化の違いはありますが、韓国人はお酒が好きなので毎日のように飲みに行きます。
お酒にも強く、一気しては杯を返す。
これを焼酎で繰り返します。

誘われて飲みにいくことも自然の流れでしょう。

 

お酒の飲み過ぎは体調を崩す原因のひとつです。
ほどほどで抑える努力をしましょう。

 

よく眠る

睡眠は健康にとって非常に重要なことは誰でもわかっていると思います。
しかし、環境の変化によってうまく寝れない人も出てきます。

特に留学の前半はストレスや時差などが影響するでしょう。
毎日生活するうちに睡眠の質は良くなっていきます。

留学の前半だけ注意しましょう。
また、運動を取り入れて体を動かすことも眠りにとって重要です。

慣れてくると学校の規則正しい生活は、生活習慣の改善となります。
多くの人がワーキングホリデーをするので、次の国にいくための良い調整になります。

 

 

まとめ

フィリピンの洗礼は多くの人は3日程度で回復しますが、こじらせるとだらだらと1週間具合が悪くなります。

その間、留学中の授業は受けられず、しかし帰国の時期は決まっているので穴埋めすることは難しくなります。

勉強しに来た意味がなくなってしまいます。

体調管理はしっかりやろう。

 

強くなってるよ

体の抵抗力は個人差がとても大きく、疲れがたまると繰り返し体調を崩す人もいます。
また、逆に強い人はまったく体調を崩しません。

洗礼を受けるとほとんどの人がかなり強くなります。
学校を卒業するころには全員が強い体を手に入れているでしょう。

そのためワーキングホリデーなどで他の国に行っても体調を崩しにくくなります。
そういった意味でもフィリピン留学は良いステップになります。

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