病気対策

海外旅行と感染症!私たちが知らない海外の病気【フィリピン】

日本から一歩外に出ると、それはもはや異世界と呼んでもいいと僕は思う。

海外に行くと日本人の知らないことがたくさんあり、日本人の感覚で行くと痛い目を見ることがあるでしょう。

でもそれは知らないからです。

ちゃんと知っていればトラブルを防げます。
感染症のひとつを身近に体験したので、皆さんと知識を共有したいと思います。

 

フィリピン

フィリピンは東南アジアに位置する常夏の島国です。

発展途上国のため物価が低いですが、公用語として英語を日常的に話すという特徴から、近年は格安語学留学として人気の国。

これは僕がフィリピン留学に行って初めて知った感染症です。

 

始まりは虫刺され程度から

ある日、同じ学校の女の子が足が足が痛いと言っていました。
どうやら蚊に刺されたところが赤くなっていました。

「さすが!フィリピンの蚊は強烈だな」

のんきに言っていた僕ですが、翌日・・・

 

彼女に会うと疲れた顔をしていたので

「どうしたの?」

と聞くと、痛くてよく眠れなかったと言ってました。

刺されたところ見せてもらうと、そこを中心に周りが赤く腫れあがっていた。
菌が入ったのだろうか?

 

そう話していた翌日・・・

足はさらに腫れており、彼女は歩くのも痛くてたまらないと足をひきづっていた。

しかも、蚊に刺されたところから緑色の膿が出てきたというではないか。

 

さすがにおかしいので、僕は薬局に走り抗生物質を買ってきて渡しました。

約三日間飲ませた。

しかし、改善した様子もないので、みんなで彼女に病院に行くように言った。

 

病院と処置

病院から帰ってきた彼女に話を聞いてみた。

処置は非常に単純なもので、

傷口を力いっぱい押して膿を押し出す。

発展途上国らしい力業の処置である。
苦痛すぎて泣けたと言っていた。

さらに、そのあとも抗生物質を飲みつつ、毎晩自分で膿を押し出さないといけない。
こわすぎる。

 

症状

このとき彼女の足は太ももの裏を刺されていたわけだが・・・

お尻の下からひざ下までパンパンに赤く腫れていた。

ずっと痛いようで寝込んでしまったし、もはやちゃんと歩けていなかった。

可愛そうだが何もできなくていたたまれなかった。

ちなみに彼女は2週間たっても治らなかったが、幸いにも帰国日を迎え日本へ帰っていった。

 

ピグサと判明

帰国してから気になっていたので、調べてみたところ・・・

ピグサという感染症だったようだ。

フィリピンの現地語、タガログ語のオデキという意味がピグサである。

 

原因

細菌性皮膚感染症で、傷口からブドウ球菌に感染することで、炎症が起こり患部に腫れと強い痛みを伴うようだ。

抵抗力が落ちていると感染してしまう。

やはり、日ごろの疲れやストレスは体の免疫力を低下させる。

弱ったところにこういった病気が襲い掛かるのだろう。

 

振り返る

薬というのは難しい。
僕が彼女のために薬局で買ってきた抗生物質ですが、

Amoxicillin 500mg

アモキシシリンというペニシリン系の抗菌薬でした。
なぜ良くならないのか、当時は良くわかっていなかったが・・・

恐らくペニシリン系に耐性がある菌だったようだ。

結果で言えば、ブドウ球菌にはセフェム系の抗菌薬が最適だったらしい。

私たち素人に分かることじゃありません。

 

僕の知識不足から全く力になれなかったのは、やはり心残りでした。

 

まとめ

僕はアルコールスプレーで消毒をこまめにするようになった。
海外での細菌感染は怖すぎる。

ピグサは目にも感染するらしい。
そうなったら悲惨さの想像もつかない。

日本ではお目にかかることはない病気

「ピグサ」ですが、フィリピンに長期滞在するとけっこうあるらしい。

やはり感染症はなる前の予防が大切です。

体調管理をしてスキを作らないことが一番。

海外で病院に行くのも、薬を飲むのも、可能ならば避けたいものである。

 

一言アドバイス

僕の経験からいえば予防として大切なことは、食生活です。

不味い飯でも栄養素を考えると摂取する必要があります。

まずくてもどれだけ食べることができるか?

によって健康でいられる時間が決まってきます。

量ではなくバランスが大切です。

また、運動や清潔に心がけるなど、基本的なことが最も重要なことになります。

フィリピンで健康を維持できるようになれば、ほとんどの先進国で元気に過ごすことができるんじゃないかと思います。

 

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