狂犬病って一度は耳にしたことがあると思いますが実際よくわかってますか?
実は特効薬は未だに見つかっておらず、致死率は100%です。
日本では1957年以降、発生していませんが他の国ではまだ存在します。
狂犬病は全世界で毎年3万5000~5万人が死亡しています。
特にアジアでの発生が多く、犬から感染しているそうです。
もちろん、フィリピン留学などをすればこのリスクは十分に考えられます。
知識として頭に入れておきましょう!
狂犬病とは
狂犬病ウイルスに感染することによって発病する病気です。
名前は狂犬病ですが、犬、猫、コウモリを含む野生動物など、人間を含めたすべての哺乳類が感染する可能性があります。
感染ルート
ウィルスは感染している動物の唾液の中にあります。
そのため、狂犬病ウィルスに感染した動物にかまれる、ひっかかれるなどで感染します。
かみつかれたときや傷口に唾液が接触することによります。
さらに、目・唇など粘膜部を舐められた場合も危険性があります。
動物が狂犬病になったときの症状
狂犬病ウィルスは、最初に中枢神経に感染して約2~6週間の潜伏期間を経て発症します。
最初は、食欲不振、暗闇に隠れるなどの行動の変化が見られます。
そのあとの症状は「狂操型」と「まひ型」の2種類に分かれます。
狂操型
最も狂犬病のイメージに当てはまる症状です。
咽喉頭の麻痺により、唾液を飲み込むことができなくなるので、ウイルスがたっぷり含まれた唾液が出っぱなしになります。
非常に興奮して、よだれを垂らしながら目につくものすべてに見境なくかみつき暴れます。
狂暴な時期が3~4日続くと、次第にマヒがあらわれ衰弱していきます。
最終的には死亡します。
マヒ型
マヒ型は稀なタイプです。
初期からマヒがあらわれ急激に進行して死に至ります。
人が狂犬病になったときの症状
感染から発症までの潜伏期間は咬まれた部位によって違いはあります。
感染後、傷から神経系を通して一日に数~数十mmのスピードで脳に向かって進むといわれ、およそ1~2か月くらいで発症する。
風邪に似た症状があらわれる
- 発熱
- 頭痛
- 倦怠感
- 筋痛
- 疲労感
- 食欲不振
- 悪心・嘔吐
- 咽頭痛
- 空咳等
噛まれた部分のむずがゆさやその周りの知覚異常、筋肉のけいれんなどが起こる
脳へいたるころには
ウイルスが脳へいたり脳炎症状が見られるようになると動きすぎ、興奮、不安狂躁から始まります。
そのあと精神障害が見られるようになる
- 錯乱
- 幻覚
- 攻撃性
- 恐水症(水を極端に恐れる)
- 恐風症(風の動きに過敏に反応して避けるようになる)
- 精神錯乱
このような症状があるが脳細胞は破壊されていないので意識ははっきりしている。
本人の意識はあるままに、どんどん侵食されていくわけです。
発作を起こして、身体がけいれんを起こし、最終的には昏睡状態から呼吸停止で死にいたる。
狂犬病は一度発症すれば、致死率はほぼ100%である。
これが一番恐ろしい。発症したら助からない。
犬に咬まれただけで・・・
人から人への狂犬病の感染例は、狂犬病患者からの角膜移植以外は報告されていない。
なんで狂犬病患者から角膜移植しようと思ったんだ・・・
普通に考えてもリスク高すぎる。
もちろん感染した人間に噛まれても感染する。
治療・予防
狂犬病が疑われるイヌ、ネコおよび野生動物に咬まれたり、ひっかかれたりした場合
まずは傷口を石鹸でよく洗い水で洗い流しましょう。
現在、狂犬病に特効薬は存在しない。
狂犬病は一度発症したら治療法はないそうだ。
ゆえに可能性がある場合は、できるだけ早期にワクチンと抗狂犬病薬を投与する必要がある。
医療機関にいって狂犬病ワクチンと抗狂犬病ガンマグロブリンを投与する。
そう!絶対咬まれたらダメ。
もし、予防接種していなくて咬まれてしまった場合
- 咬まれた日
すべての傷口を石鹸と水で徹底的に洗ってから病院へ行く。
どんなに遅くても5日以内に行かなけれなならない。
病院では傷口の治療、抗生物質投与、狂犬病ワクチン1回目、抗狂犬病ガンマグロブリンを接種する。 - 3日後、狂犬病ワクチン2回目を接種する。
- 7日後、3回目を接種する。
- 14日後、4回目を接種する。
- 30日後、5回目を接種する。
- 90日後、6回目を接種する。
WHO(世界保健機関)は6回の接種を推奨しています。
かまれた後の対応が大切!すぐに処置しよう!
どれくらい危険なのか理解したでしょうか?