日本人に人気の観光地であるイタリア、かなり遠くまで行くことになるし、長期の旅行なので万全の体調で楽しみたいものです。
体調管理は3つのポイントをうまくコントロールすることで、元気に旅行を満喫することができます。
イタリアの観光シーズン
学校で習った気がしますが、イタリアは地中海性気候です。
特徴は夏は降水量が少なく、晴れの日が続きます。
冬になってくると雨が降る日が多くなり、曇りが続くようなどんよりとしたお天気が続きます。
そのため観光のベストシーズンは4~6月、9~10月となっています。
春や夏の終わり~秋ぐらいですね。
春
日本と同じように春は心地よくて過ごしやすい季節。
4~6月あたりは温暖で半袖で気持ちが良いでしょう。
夏
イタリアの夏である7、8月は30℃以上になるので暑いですが、降水量は少ないので晴れた日が続きます。
特徴として空気が乾燥しているため湿度は低い。
高温多湿の夏を味わっている日本人からすれば、イタリアの暑さはそれほど苦痛にはならないといえます。
日陰でジェラートを食べて休めば、イタリアの暑さなどどうということもありません。
秋
オリーブがたわわに実る収穫の時期が秋です。
9月ごろは残暑で日差しは充分に強くてかなり暑いですが、湿度がないので爽やかと言えます。
日陰で休めば衣類は乾いていきます。
夕方の風のある日は肌寒くなるので、薄い上着は用意したいくらい。
10月は少し寒さを感じる日もあるので、上着が必要ですが現地の人はまだTシャツだったりします。
良い観光シーズンと言えます。
冬
11月以降は比較的雨が多くて、曇り空になるので観光向きではありません。
外の景色を写真に収めたいけどちょっとどんよりだったりします。
ローマでどしゃ降りの中、傘をさして観光した思い出があります。
やはり雨が困る季節は、観光向きとは言えず閑散期になりますが、飛行機やホテルは安くなります。
イタリアでの夏の心得
特に晴れた日が続く夏は景色もきれいなので夏季のイタリアでの体調の管理のポイントをお伝えします。
7,8月は夏なので暑いのは当たり前ですが、9月も残暑で十分に暑いです。
大きく異なる点が湿度の低さです。
湿度が違うだけで日本人からしたらかなり楽ですが、気候が違うので日本と同じ考え方ではうまく体調を保つことはできません。
3つのコントロール
- 疲労
- 体温
- 水分
体調管理するための基本となる3つです。
疲労をコントロールしよう
海外旅行は予定決めて、あらかじめ行きたい場所やしたいことなどがスケジュールに入っていると思います。
そのためどうしても疲労とは付き合っていかなければいけません。
疲労がたまるとなかなか行動に移せなくなります。
そのため、うまく調整できないと予定を楽しむことができないし、美味しいものも美味しく感じることができません。
体調を崩せば最悪、予定をこなすことすらできなくなります。
紫外線
紫外線は日焼けだけでなく浴びることで疲労を生み出す原因のひとつです。
浴びることで活性酸素が発生するため、それに対応するため全身に疲れが広がってしまいます。
紫外線対策は疲れ対策とも言えます。
日焼け止めを塗ろう
最も基本的な対策である日焼け止めクリーム。
日焼けを防ぐ役割だけではなく、疲労を防ぐため女性だけでなく男性も必ず利用しましょう。
塗るだけで疲れにくくなるなら採用しない手はありません。
サングラスは必須
ヨーロッパは歴史的な建物が多いですが、どれも白っぽい石の建造物が多いです。
道路も石畳が多いのでどうしても乱反射します。
目から入る紫外線は頭痛の原因にもなります。
紫外線やまぶしさから守るためにサングラスがおすすめです。
もう、お勧めというより必要です。
睡眠不足
睡眠不足は体全体のパフォーマンスを大幅に下げます。
ヨーロッパへの旅行は長時間のフライトになりますし、時差もあります。
肉体的に負担がかかるので、ヨーロッパに到着した当日やその翌日くらいの予定は軽めにして、睡眠時間の確保などを意図的に行いましょう。
前半に飛ばすと後半に体調を崩したりします。
もしあなたが中年以上なら必ず休息を予定に入れることをおすすめします。
後ほど賢い選択であったと必ず振り返ることができ、思いっきり旅を楽しむことができます。
寝不足は内臓への影響が大きくでる
食欲は低下するし、ちょっと重たいものは食べたくなくなります。
冷たいものばかり入れると胃腸にモロにダメージを受け、ちょっと歩き回ると疲れたり。
寝不足は非常にきついです。
体温調節を上手に
海外旅行で観光地を巡るとさまざまな国の人を目にすることができます。
面白いことにめちゃくちゃ薄着の人と厚着の人が同じ環境にいるので不思議なものです。
暑さや寒さは体感なので、人それぞれ大きく異なるようです。
体調管理の上で体温調整はかなり重要です。
日差しが降り注ぐ太陽の下は非常に暑く、日本の夏と同じくらいじりじりと感じます。
その一方で日陰に入ると涼しく、風が吹くと汗が乾いていくのを感じられます。
ヨーロッパでは夏季は湿度が低いので急激に変化する温度差に注意が必要です。
日本人は上着を着よう
体温調整はやはり上着を利用するのが最も効果的です。
現地の人や外国人はTシャツと短めのパンツで行動しますが、日本人は同じようにしない方がいいでしょう。
長袖のシャツや薄手のパーカーなど上着があった方がメリットが大きいです。
また、空気が乾燥しているので長袖を着てもべたつかないので不快感はさほどありません。
直射日光を防げる
中東などでは体を覆うほど衣類を身につけていますが、理由は直射日光をさえぎるためです。
上着があれば直射日光を遮ることができるので、日差しからの熱を直接受けずに済みます。
強力な紫外線も防ぐことが可能です。
日傘や帽子なんかもあると有効ですね。
海外だとパーカーのフードをかぶっている人がたくさんいます。
被っちゃっても大丈夫です。
急激な体温の低下を防ぐ
海外ではよくあることですが、レストランなど店内に入るとかなり強めにクーラーが効いているので、より一層汗が乾きますが途中から寒さすら感じるでしょう。
長く日陰にいるとかなり体温は下がり、日差しの元を歩くとまた強烈に暑いので結構な温度差に体力が奪われます。
体温が上がったり下がったりを繰り返すのは体調が悪くなる原因です。
ホテルで寝るときの服
経験上、ホテルなのに眠るとき寒くて疲れが取れないことがあります。
- クーラーのコントロールがどうしても最適にならないとき
- 消すと暑い
- 弱なのに冷えすぎる
- 建物全体にクーラーがかかっていて、室内には調整する機能がない
海外のホテルあるあるです。
ヨーロッパのホテルでは夏季だと、ベッドは掛け布団はなくシーツだけといったことが良くあります。
クローゼットに薄い毛布が見つけられるかもしれませんが、ない場合は衣類を工夫して寝る必要があります。
寝るときの衣服も考えておきましょう。
風邪をひくこともあります。
水分補給
旅行での体調不良のひとつに水分不足があるんじゃないかと思います。
水分は非常に大切で疲労だけでなく体調とも密接な関係があります。
最悪の場合、ヨーロッパの旅行中に脳卒中や脳梗塞などでなくなる人はたくさんいます。
水分不足はその原因のひとつと言えます。
ポイント
上手な水分補給
少量の水分を何度も摂取することが、体への負担が少なく水分を補給できます。
喉が渇いた状態は体からのサインであり、すでに水分不足です。
血液中の水分が不足すると
血液の粘度が高くなりドロドロ状態となります。
これは血流が悪い状態なので、体の細胞への栄養や水分の供給が滞ってしまうことになります。
体は細胞が集まってできているので、水分不足は疲労だけでなく不調につながります。
また、消化能力の低下にもつながり、食欲低下から水分不足がまた加速します。
水分不足と疲れの負のスパイラルが生まれます。
水分が抜けてしまう原因
日本でのいつもの生活とは違うのが旅行の醍醐味ですが、それだけに気が付かないことや旅行ならではの原因なんかもあって水分が不足することになります。
アルコール
ヨーロッパのワインやビールはかなりおいしい。
日本ではしない行動として、旅行なので昼間からお酒を飲んでしまうことがあるんじゃないでしょうか?
お酒が好きな人は毎食飲んでしまうかもしれません。
飲酒は2つの作用により脱水症状になりやすくなります。
1.アルコールには利尿作用があり、飲んだ量よりもおしっこがでていってしまいます。
2.アルコールを分解するためには大量の水分が必要となるため、尿や汗、呼気によって排出されて消費してしまいます。
ヨーロッパではレストランの水は有料です。
そのうえで困ったことにワインやビールはとても安く、ワインは非常に美味しいときています。
水がわりにワインやビールを頼んでしまう確率は高くなります。
乾燥した空気
日本の夏は蒸し暑くて、非常にたくさんの汗をかくのでこまめな水分補給をします。
しかし、イタリアなどヨーロッパは暑いのですが乾燥しているので、汗はすぐに乾いてしまいます。
自分が汗をかいている実感があまりないので、水分補給を怠ってしまいがちです。
実はかなりの汗をかいて水分は消費されています。
のどが渇く前にこまめな水分補給が大切です。
トイレが少ない
ヨーロッパ全体で言えることですが、日本のように簡単にトイレを見つけることができません。
数少ない公衆トイレはほとんどの場合、有料となっており毎回1~1.5ユーロ程度を支払う必要があります。
旅行雑誌などでもトイレに行く場合には、カフェを利用すると良いとされています。
ただココでもコーヒーとか頼んでね!という暗黙のルールがあるので、エスプレッソやカプチーノを飲んだりするかもしれません。
カフェインでまたトイレに行きたくなっちゃうんですけどね。
そのため水分をあまりとらないようにするという作戦を取る人がいます。
とても危険な選択肢です。
下痢しないこと
下痢したくてなるわけじゃないですが、旅行中になりがちな体調不良のひとつです。
実は下痢はめちゃくちゃ体内の水分が失われます。
しかもこういった症状になると飲んでもまた下痢になったりします。
旅行中に下痢になる原因はいくつか考えられます。
ストレス
- 長時間のフライト
- 睡眠不足
- いつもと違う環境
- 時差
- 異国の食事
旅行は体への負担がかかる原因はたくさんあります。
計画的な休憩や詰めすぎない予定が大切。
目的地を決めないゆっくり休む時間を設定するのも良い選択です。
また、出発前の体調管理も言うまでもなく重要です。
硬水
ヨーロッパの市街地にはたまに飲料可能な蛇口が存在します。
現地の人は自転車で走ってきて、がぶ飲みして走っていったりなんて光景を見ることができますが、ヨーロッパの水は硬水であることが多いです。
かなり硬い水は周りがカルシウムなどで白くなっていたり、口に入れたときにクセが強いなと感じられるはずです。
ほとんどの場合、大丈夫ですが日本人は人によっては、飲むとおなかが緩くなる人がいます。
おなかに自信がない人は止めておいて、ペットボトルのだけを飲みましょう。
食物アレルギー
食べ物を食べてアレルギー反応が起こる場合があります。
さまざまな症状がありますが、下痢やおう吐といった症状が起こることがあります。
海外で今まで自分が知らないアレルゲンに当たることもあるでしょう。
チョコレートのカカオに反応するカカオアレルギー
たまねぎなんかにアレルギーを引き起こすこともあります。
ジェラート食いすぎるな
イタリアの伝統的なアイスクリームであるジェラート!
こいつは非常にけしからんです。
- ハーゲンダッツのような濃厚さ
- なめらかで個性的なフレーバーが揃う
- 安い
- デカい
- 一度に何種類も乗せちゃう
滞在中は隙あらば食べまくった。
当然おなかが冷えてしまう。
自分を自制してほどほどにすること!魅了されるな。
まとめ
イタリアでの体調管理は
- 疲労
- 体温
- 水分
この3つをコントロールすることで、元気に観光を楽しむことができるはずですが、旅行中は羽目を外し気味なので、何事もほどほどにしましょう!
観光も無理をせずに休憩を取ったり、予定を入れないゆっくりとする時間を設けるのもまた新たな発見があると思います。