海外旅行に行くときには多くの人が旅行保険をかけるのではないでしょうか?
海外旅行はいろんなことが起こります。
何かあったときの金額が半端ないので、保険なしはリスクが高すぎます。
クレジットカードには海外旅行保険が付いているタイプのモノが存在します。
もしかして、クレジットカードの保険だけで大丈夫なんじゃないの?
という疑問にお答えします。
結論から言えば、特定の条件を満たせば、これだけで十分にいけるという答えになりました。
海外旅行保険とは?
そもそも海外旅行保険とはどのようなものか?
なにを補償してくれるのかを知っておきましょう。
1月に8日間のハワイ旅行に行った場合を試算してみました。
通常、海外旅行保険は旅行前に旅行の日程分を契約して保険金を支払います。
保険会社はこれよりも分厚い補償で高いほうをおすすめしようとしますが、一番安いプランで十分だと僕は思います。
保険の内容
傷害死亡 | 死亡した際に支払われる保険 |
治療費用 | ケガの際に病院に行った時の治療費 |
傷害後遺障害 | ケガのあとの後遺症への補償 |
救援者費用 | 自分が行方不明の時の捜索費用、家族が来るための旅費 |
賠償責任 | 他人をケガさせたときの賠償金の補填 |
携行品 | 旅行に持って行った持ち物が盗まれたり、壊れたときの補償 |
保険会社によって、
- スーツケースが行方不明になったときの補償
- 飛行機が遅延したり欠航したときの補償
などで様々な形で各社が差別化を計っています。
一番安いプランは約2,700円ほどですが、さすがに手厚いサポート内容になっています。
さすがお金を払って契約する保険です。
クレジットカード付帯の保険との比較
通常の海外旅行保険とクレジットカードについている保険。
当然同じではありません。
異なる部分を見つけてみましょう。
エスポカードの場合
保険の種類 | 保険金額 |
---|---|
傷害死亡・後遺傷害 | 最高500万円 |
傷害治療費用 | 200万円(1事故の限度額) |
疾病治療費用 | 270万円(1疾病の限度額) |
賠償責任(免責なし) | 2,000万円(1事故の限度額) |
救援者費用 | 100万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
携行品損害(免責3,000円) | 20万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
死んだときにもらえる保険
保険をかけた本人が死んだ場合に受けとる保険金。
保険会社はこの部分の金額の大きさをアピールしてきますが、旅行保険の場合は重要ではありません。
死亡した場合には、生命保険に入っていれば受け取れますし、自分が死んだ後の保険金のことは心配しなくてもいいと僕は思います。
傷害死亡
旅行保険 | クレジットカード保険 |
1000万 | 500万 |
ケガなどで死んだ場合にもらえる保険金
クレジットカードは海外旅行保険のだいたい半分くらい。
疾病死亡
旅行保険 | クレジットカード保険 |
1000万 | なし |
これは旅行中に「発病、感染した病気によって死亡した場合」に支払われます。
クレジットカードの海外旅行保険には疾病死亡がありません。
ケガしたときにもらえる保険
旅行保険で重要なのは傷害と疾病の治療費
海外ではケガや病気などで手術・入院となると、びっくりする費用になってしまいます。
最も高いであろうハワイで盲腸の手術をした場合には、
およそ256万円もの費用を請求される。
後遺障害
旅行保険 | クレジットカード保険 |
1000万 | 500万 |
ケガをして後遺症が残った場合にもらえる保険金額
全額がもらえるのではなく、その障害の重さに応じて保険金がでる。
かなり細かく分類されており、14等級に分かれ、さらにその中で分かれている。
治療費
旅行保険 | クレジットカード保険 |
1000万 | ケガ:200万 病気:270万 |
ケガをしたり、病気になったりしたときに病院に行きますが、その時にかかった治療費を負担してくれる。
捜索・救助の費用
- 行方不明時の捜索費用
- 家族が駆けつけるための旅費
捜索隊の費用は有料なので、費用がかかります。
救援者費用
旅行保険 | クレジットカード保険 |
1000万 | 100万 |
- 自分が行方不明の時の捜索費用
- 治療中の日本への移送費用
- 本人の遺体処理・移送費用
- 行方不明や本人死亡となったときに家族が来るための旅費
- 行方不明者の家族の滞在費・身の回り品
など
クレジットカード保険の補償額はかなり少なく感じるが、重要視するほどの項目かはその人によるかもしれない。
どの項目も、本人が死んだ後の費用ばかりなので、生命保険がでるので重要とは思わない。
賠償金(他人に支払う金)
賠償金が一番補償として使いそうな確率が高いかもしれません。
基本的に他人に対して支払うお金になります。
- 旅行中に他人にケガをさせた。
- モノを壊してしまった。
- 訴訟になったときの費用
賠償責任
旅行保険 | クレジットカード保険 |
1億 | 2000万 |
賠償金の額は1つの事故の最大金額。
うっかりミスの高額な例
ホテルのお風呂をためっぱなしで、居眠りして階下まで水漏れした場合など。
修理費に60万くらいかかった事例も。
賠償責任は意外と幅が広い
- ホテルのルームキーを紛失
- レンタル旅行用品を盗まれた
- ホテルの客室を壊した。(カバンぶつけて壁に穴が開いたなど)
クレジットカード1枚で2000万の補償があるが、相当な奇跡的な大事故でも起こさないとそこまでならないんじゃないでしょうか?
携行品損害
旅行保険 | クレジットカード保険 |
30万 | 20万 |
旅行に持って行ったものが壊れたり、盗まれたりしたときに補償してくれる。
携行品損害が一番使う機会が多いかもしれません。
携行品の現在の新品価格か修理費か、安いほうの金額が保証されるのだ。
損害額の補償
携行品1個あたり10 万円
(乗車券・航空券等の場合は合計5 万円)
ただし、自己負担が3000円かかる。
これについては、海外旅行保険もクレジットカードも同じ
こんなものにも!
- パスポートの取得費用から取得までの宿泊費まで補償される。
- 運転免許証の発給手数料や写真代までいける
- 乗車券や航空券の紛失にも使えるのだ。
クレジットカードの保険はココが優れている
海外旅行保険の補償は数字からも読み取れると思いますが。
クレジットカードの保険よりも手厚いこと
補償金額では勝てませんが、クレジットカードの海外旅行保険の魅力はそれ以外の部分に存在します。
保険は重ね掛けができる
クレジットカードの保険で最大のメリットと言えるのは、クレジットカード保険の重ね掛けが何枚だって可能であるということ。
例えば・・・
海外旅行保険が付いているクレジットカードを3枚所持
ケガした時には3枚のカードからそれぞれ補償金が支払われることになる。
カードの枚数だけ保険を分厚くすることができる。
最も重要なケガや病気の治療費にも
旅先の治療費で飛んでもない金額になる場合などがあります。
- ドクターヘリでの緊急搬送
- 手術、入院が長引いたとき
こういったケースには、ひどいと700万くらいかかってしまう不幸な人もいる。
ケガだけでも不運なのに、借金まで作ることになるだろう。
クレジットカードの保険一枚では到底補えないが、複数枚持っていると十分にカバーすることが可能となってくる。
携行品にも有効
旅行にデジカメやタブレットを持って行って、落としたりして壊れてしまったとき。
携行品保険が有効です。
しかし、免責と言って自腹3,000円ほど払ってね!となっている。
だが、クレジットカードの保険が2つ以上あれば、壊れたカメラ1つに対して2つの保険が有効だ。
修理代はほどんどがゼロ円で回収できると思われる。
海外旅行保険は何度でも使える
クレジットカードの海外旅行保険の最大のメリットは、旅行に行くたびに自動的に保険が効いていることです。
特に費用は掛からないので、年間に何度も旅行に行けばそれだけお得なのだ。
旅行保険のめんどくさい手続きの手間も一切存在しない。
出国から90日間有効
海外旅行保険は旅行の期間だけ契約する。
長期滞在となると保険料はバカにならない金額になってしまう。
クレジットカードの保険なら出国から90日間保険が効いている。
日本人が海外でビザなしで滞在できる日数とほぼ同じだ。
傷害死亡・後遺障害だけは別
- 傷害死亡
- 後遺障害
この二つだけはクレジットカード1枚だけしか有効にならない。
そのため最も補償が厚いカードの補償額が適用される。
もし、3枚のクレジットカードがあってもひとつだけが有効となる。
また、クレジットカードの保険には病気による死亡は補償に入っていない。
僕の場合 この3枚
僕は3枚のクレジットカードによって、海外旅行保険を成立させています。
- 楽天プレミアムカード
- セゾンブルー・アメリカン・エキスプレスカード
- エポスカード
クレジットカードの保険は、枚数に応じて重複させることができるからです。
海外旅行保険(8日)と
カード付帯保険(合算額)の比較
一般的な海外旅行保険 約2700円 | カード付帯保険(合算額) 無 料 | |
傷害死亡・後遺障害 | 1000万円 | 5000万円 |
疾病死亡 | 1000万円 | なし |
傷害治療費用 | 1000万円 | 800万円 |
疾病治療費用 | 1000万円 | 870万円 |
賠償責任 | 1億円 | 8000万円 |
救援者費用 | 1000万円 | 500万円 |
携行品損害 | 30万円 | 100万円 |
補償期間 | 8日間 | 90日間 |
保険額 | 約2700円 | 無料 |
3枚のクレジットカードの保険があれば、3枚分の保険をかけていることになります。
このようにクレジットカードの保険を合算すれば、海外旅行保険をかける必要がない程度の補償を受けることができます。
まとめ
クレジットカードに付帯されている海外旅行保険は、年会費が高いものほど、保険の補償額も高くなる傾向にありますが、1枚ではちょっと頼りないと言えます。
ですが、年会費無料のクレジットカードでも合算すれば十分な保険を得ることが可能です。
- 海外旅行保険
- クレジットカードの保険
両方を2本立てにする方法も良い作戦で、海外旅行保険のプランを安いほうにしながら、しっかりとした補償を得ることが可能です。
クレジットカードによっては年会費はかかりますが、家族まで補償の対象となるものもあるので、場合によってお得になる可能性があります。
楽天プレミアムカード
楽天プレミアムカードは年会費が11,000円とちょっと高いですが、
プライオリティパスが無料でついていくるし、ポイントもたくさんもらえるようになるので実際にはけっこうお得なカードです。
楽天利用者なら年会費の回収は容易です。
エポスカード
このカードを使ってお支払いすることはないが、持っているだけで海外旅行保険が自動で付いてくる。
旅行に行くなら、もはや作らなきゃ損だ。