日本人は遺伝的に目が悪いと言われており、コンタクトレンズを使用しているのは人口の10%となっています。
僕もコンタクトレンズ使用者ですが、とても便利で使っているときには存在を忘れるほどですが、使用後にはケアが必要となります。
当然、旅行の際にもケア用品を持って行く必要があるため、荷物が増えることになります。
旅行が好きな僕ですが、何度か失敗した経験から最善策をお伝えしたいと思います。
旅行でのケア用品選び
コンタクトレンズは外した後、必要なものがいくつかあります。
- コンタクトレンズケース
- 洗浄液 & 保存液
- 眼鏡
お伝えしたいのは洗浄液&保存液について!
コンタクトレンズのケア用品は様々なメーカーから出ています。
種類を大きく分けると2種類です。
- 過酸化水素つけ置きタイプ
- 1液完結型タイプ
どちらにも長所と短所があるので、見ていきましょう。
過酸化水素つけ置きタイプ
このタイプの洗浄液は過酸化水素が洗浄液成分となっている。
傷口の洗浄、殺菌に使われるオキシドールと中身は似たようなもので、コンタクトレンズのたんぱく質や脂質汚れ、殺菌もしてくれる強力な洗浄力が魅力です。
中和が絶対に必要
過酸化水素は強力な洗浄液ですが、目に対して劇薬で必ず中和する必要があります。
コンタクトレンズ使用者なら経験があるかもしれないが、中和を忘れて装着してしまうと地獄の苦しみが待っている。
強烈な痛みと充血が待っているし、眼球も腫れてしまう。
中和は必須である。
3種類の中和方法
過酸化水素タイプのケア用品は中和方法がメーカーで異なります。
中和液剤を使うタイプ(ツーステップ)
専用ケースでコンタクトレンズをつけこんだ後
洗浄消毒液を捨てる
そのあと中和液を入れて一定時間放置する。
錠剤を入れる(ワンステップ)
中和する作用がある錠剤を洗浄消毒液に一緒に入れる。
錠剤が時間差で溶けだして、洗浄液を中和してくれる。
同時に入れるので中和忘れが起こりにくい。
白金ディスクがケースに装着されている(ワンステップ)
専用のコンタクトレンズケースにプラチナのディスクが付いており、ディスクが過酸化水素と反応して中和してくれる。
中和を忘れることがないので安全性が高い。
ただし、中和には時間がかかる。
商品例:クリアケア
過酸化水素タイプは旅行に向いていない
過酸化水素タイプのケア用品は日々のケアを行うには非常に適している。
汚れもタンパク質、雑菌までしっかり落としてくれてこする必要もないからだ。
しかし、旅行というシーンには向いていない。
中和には時間がかかる
過酸化水素タイプは中和しないと絶対に装着できない。
中和が完了していないで装着すると激痛が走るからだ。
多くのタイプが中和には6時間ほどかかるので、旅行の予定によっては中和が間に合わない場合が出てくる。
飛行機での場合
飛行機の中でコンタクトレンズを取って中和することもあるだろう。
飛行時間によっては着陸までに中和が終わらない可能性がある。
旅行先でのホテルの場合
旅行の場合には深夜便でホテルに着いたり、旅行の予定がタイトで翌朝早かったりすると長い中和時間は出発に間に合わない可能性がある。
10分で中和できるタイプもある
コンセプトクイックのように10分で中和が終わるタイプもある。
しかし、洗浄液とは別に中和液が必要なので、日数が多いほど中和液は多くなる。
荷物としては2倍の液体を所持することになる。
また、洗浄液を捨てて中和液を入れる必要があるが、飛行機内だと困る作業となる。
中和を忘れる可能性がある
旅行のようにいつもと違う生活パターンや疲れて帰ってきたりすると、中和し忘れることがある。
翌朝そのままうっかりそのまま装着すると、楽しい旅行を台無しにする可能性を秘めている。
また、液体は透明なので中和を目で判断することは難しい。
水平を保つ必要がある
過酸化水素タイプは中和剤と化学反応を起こして中和させています。
そのため容器内ではげしく泡が出ています。
これは酸素が出ています。
気体を逃がす穴が空いている
レンズケースは中和する際の気体を逃がすための穴が開いています。
そのためケースを寝かせたり、倒してしまうとと、ちゃんと中和できないうえに保存液が漏れ出してしまいます。
そのため水平な場所においておく必要があります。
旅行中の機内なんかは揺れるし、倒れる可能性があるので適さない場所になります。
カバンにも入れておけないのだ。
おすすめは1液完結タイプ
このタイプは1本でレンズケア全てが終わるタイプです。
1液で全部できるよ
- 洗浄
- 保存
- 消毒
- すすぎ
持ち物がこれ一本とケースだけで済むのでシンプルです。
デメリット
非常に便利ですが、万能ではありません。
デメリットもあります。
- コンタクトレンズをこすり洗いが必要
- 消毒効果が弱い
- 真菌・アカントアメーバには効果がない
- 界面活性剤によってアレルギーを起こす人もいる
- レンズケースは定期的に交換しないと雑菌が増殖する
このように多くのデメリットを抱えているように見える。
しかし、旅行の時だけのような短期間の使用で考えれば、アレルギー持ちでなければその他はさほどデメリットにはならない。
旅行の荷物は軽いほど良いので1液タイプが最適と言えます。
飛行機の機内は特殊な環境
飛行機の中でもらって飲みかけたペットボトルの水。
地上に降りると容器が凹んでいるのを見たことはないでしょうか?
これは機内の気圧が低いため、気圧が高い地上に降りると圧力でつぶされてしまうのです。
飛行機は空を飛ぶ乗り物なので、上空に行くと飛行機の中は気圧が低くなります。
地上とは違う特殊な環境に機内はなります。
液漏れする
こういった気圧の変化はコンセプトケア用品の容器にも影響を与えます。
洗浄液や保存液が漏れることがあります。
蓋はしっかり閉めていたらので、漏れる原因に気づくまで何度か失敗ししたのですが、気圧のせいだとわかりました。
この問題は他の持ち物にも言えることだと思います。
液漏れの原因
地上の高い気圧の中で蓋をした容器は、上空に行くと中の空気が膨張します。
すると横向きになっている容器なんかは中の液体が押し出されることになります。
液体はほとんど膨張しませんが、空気はかなり膨らむ特徴があります。
- コンタクトの洗浄液を半分くらい入ったものを持ってきたとき
- 数回使って中身が減って空気が容器
などのときこの現象によって僕は何度か
「機内持ち込みのジップ袋の中身がビシャビシャ」
という目に合っています。
これは化粧水やシャンプーなど空気が入った容器なら可能性はどれでもあります。
シャンプーなどの液体におすすめ
シリコン製の容器などはこういったシーンにおすすめです。
シリコンが伸縮するから気圧が変化しても液漏れしない。
シャンプーや化粧水など液体類におすすめ。
機内持ち込み可能なサイズになっている。
コンタクトケア用品のおすすめ
旅行には1液タイプが1回分づつ入っている使い捨てタイプがおすすめ!
容器が柔らかく伸びがあるので圧力がかかっても液漏れの心配ありません。
また、使うたびに減っていくので荷物は軽くなり、スペースも少しですが増えます。
サクラ プチケア
内容量
- 洗浄・保存液 1本(10ml)
- レンズケース付き
1袋に1本(10ml)とレンズケースが付いている。
1本しか入っていないのでまとめ買いがおすすめ!
レンズケースは別の物を使うのがおすすめ
難点は使い捨てのレンズ保存ケースが付いていますが、しょぼすぎて蓋を閉めても密閉性が怪しいところです。
100均でもケースは買えるよ。
asumi ソフトコンタクトのケア 3回分
内容量
- 洗浄・保存液 12ml × 3本
- レンズケース付き
トラベルパックは 重量 : 約57g
一般的なレンズケースより薄めのコンパクトタイプ。
消毒時間は4時間
バイオクレンワン トラベルパック
内容量
- 洗浄・保存液 16ml × 5本
- レンズケース付き
ヒアルロン酸ナトリウム配合でレンズをつけたときしっとり潤う。
すべてのソフトレンズに対応
※新素材シリコーンハイドロゲルレンズ、カラーレンズ(虹彩付レンズ)を含む。
※国の正式な認可を受けている製品に限る。
ちゃんとしたケースも付いているし、一本の内容量も多い。
5本あると安心!
まとめ
コンタクトレンズの保存液は液漏れして失われると、代用できる物はないので
「代わりの物を買うために探し回る」
ということになります。
ずっと縦にしておけば漏れませんが(笑)
おすすめはバイオクレンワンのトラベルパックですね!