フィリピンに住んでみて日本では思いもしなかったことがたくさんあります。
この国で生活するための知恵を紹介しなければなりません。
そのひとつがアリについてです。
アリという昆虫は世界中に生息していて、フィリピンのような熱帯地域では特に活発であり、また一年中出会う昆虫のひとつです。
それゆえに、私たちの生活にも密着に関わりを持っています。
アリについて知ろう
誰でも知っているアリですが、実は世界中にさまざまな種類がいてその数1万種です。
そのため、私たちが普段見ている日本のアリと海外に出たときに出会うアリでは、種類も違うし性質も違うということです。
アリは基本的には意外なことに肉食です。
しかし、その生活地域によって菌食、草食、雑食などさまざまです。
ご存じの通り集団で生活しており、主にエサを探して持って帰ってという活動を日々行っている昆虫です。
アリの被害は深刻
僕は寮生活をしているときは、夕食は規則正しく5時すぎには食べていました。
ゆえに夜おなかかすくので、お菓子やインスタントラーメンを部屋に完備しております。
おなかすいたら寝れません。
しかし、そんな大切な保存食を”アリ”に狙われるのです。
フィリピンの家や建物というのは、日本と違って部屋は気密性がありません。
そこは重要じゃないからでしょうね。
どこかしら隙間があるので昆虫の室内侵入を防ぐことは不可能といえます。
そのため、いざ食べようとパッケージを開けたら悲鳴が出るでしょう。
アリは食料を見つけ、あらゆるパッケージを食い破り侵入するわけです。
どうやらやつらは肉食のようでクラッカーやチョコレートよりもインスタンラーメンを好んでいます。
何度やられただろう。
アリは食料を細かくして、どんどん巣穴へ持って帰ります。
おかげで今までに2,000匹くらいは手にかけたと思います。
フィリピンのアリ
フィリピンで蟻は何種類か見かけますが、我々の特に注意すべき敵は小さくて赤黒いタイプのアリです。
このアリは数が多くて強い顎を持っており、エサを発見するとどんどん兵隊が送り込まれてきます。
とてつもない距離を列をなして行進します。
赤黒いアリの生態
私たちのイメージとは違って彼らは、雑食タイプのアリで、不思議なことに第六感的にこちらの食料を見つけることができます。
海外の食品は多くの場合、強力にパッケージングされていてかなりの力でなければ開封できません。
しかし、ニオイ?が漏れているのではないかと考えています。
昆虫の死骸や幼虫を発見して、襲うよりも私たち人間の食料を狙うほうが簡単で高い栄養を得ることが可能です。
対策1 ジップロック
食料を防衛することが大切です。
そのためこのような密閉可能な袋がおすすめです。
においとか出しちゃダメですから。
注意事項ですが、フィリピンのようなアジアの国の多くは、質をギリギリのとこまで低下させて数を作ろうと考えていますのでジップロック袋は薄くできています。
そのため食い破られることはよくあります。
冷凍庫に使うタイプで分厚いものが安心です。
必ず高品質なものを選ぶ
大人になると高品質なモノへの信頼性というものを重視するようになります。
ジップロックの袋については非常に大切なことです。
必ず用意しましょう。
現地で買ったものはダメです。
- 日本で買ったきちんとしたメーカーのものを買う
- 100円均一やホームセンターのプライベートブランドのものはダメ
- 分厚くて二重ロックの冷凍用がおすすめ
- 密閉されているか色でわかるタイプ
アリは非常に小さいので密閉でなければ意味をなしません。
対策2 斥候をつぶせ
そして、偵察隊は食料を見つけると、帰り道にフェロモンを残しながら巣に帰り仲間を呼びます。
私たちがすべきこと
可愛そうですが、部屋に侵入した偵察隊は必ず殲滅してください。
数匹を逃がしてはいけません。
かわいそうとか言ってると後悔します。
斥候対策として罠も仕掛けましょう。
アリはくまなくエサを探すため、小さな隙間に入りたがる習性があるようです。
タンブラーの中に水を入れ洗剤を一滴落としましょう。
洗剤を入れるのは、表面張力によってアリが水の上を歩いてしまうのを防ぐためです。
そして、飲み口を少し開けて置きましょう。
数時間後にはかなりのアリが入っています。
つぶさなくても済みますので。
対策3 シェーバーはタッパーに!
シェーバーと言えば電動のひげ剃りですね。
やつらは小さい隙間に入ろうとする習性があるのでシェーバーは狙われます。
皮脂のにおいも原因じゃないかな?と推測します。
棚に置いていたシェーバーはアリの前線基地が出来上がっておりました。
タッパーに入れよう
バカみたいですがシリコンパッキン付きのタッパーから毎朝シェーバーを取り出すという日本にはない習慣が生まれました。
入れておかないと毎日のようにアリがシェーバーにやってきます。
きちんと洗うことも大切ですが、タッパーに入れて保管しましょう。
このように食べ物でなくても狙われる可能性はあります。
いい匂いのする化粧品も狙われるかもしれません。
タッパーは買えますが持参しても損はありません。
まとめ
フィリピンで暮らしたときこんなにアリに苦労すると思いませんでした。
食べカスをベッドの隙間に落としたままにしておくと、マットレスとベッドの間に巣ができてしまいます。
この状況になると寝転がると噛まれるようになります。
掃除も大切ですが、ベッドの上で何かを食べたりしない習慣も大切です。
アイツらが好きな食べかけのお菓子やにおいの強い食品、皮脂のニオイが残るもの。
清潔さや不摂生を心がけた生活をすればアリもよって来ません。
熱帯地域の昆虫は非常に活性がよく、また数も半端じゃありません。
引いてしまうほどの数がやってきます。
きちんと向き合って対処してストレスのない生活をしましょう。