国が変われば私たちの常識など、常識ではありません。
フィリピンに半年ほど留学して多くの文化に触れましたが、
この度見たのは、
「収穫した米の乾燥作業」
フィリピンの主食はお米
フィリピンは主食は日本と同じように米ですが、種類は違います。
インディカ米と呼ばれる東南アジアではよく見られる縦長のお米です。
ご飯の炊き方も炊くのではなく、茹でるといった感じです。
粘り気は非常に少なくパラパラとしています。
タイ米などと呼ばれたりするのですが、日本人は苦手な人もいるようです。
お米の収穫作業
お米は黄金色の稲穂がたわわに実り、頭を垂れたときに収穫が行われます。
稲を刈り取り、脱穀して食べる部分である稲穂を集めます。
そのあと乾燥させます。
乾燥させる理由
収穫した米は水分を多く含んでおり、そのまま保存するとカビなどが発生するため乾燥作業が必要となります。
そのため昔は収穫後、天日に干して乾燥させました。
米の収穫は手間と時間がかかる作業でした。
現代の日本の場合
日本ではコンバインで収穫するので、重労働だった収穫作業はものすごい速さで終わります。
さら驚くことにコンバインは、同時に脱穀までしてくれるのだ。
稲もみだけになったので、この後すぐに乾燥機に入れられて乾かすことになります。
コンバイン作った人はすごいと思います。
フィリピンの収穫作業
発展途上国であるフィリピンでコンバインを見たことはありません。
当然人がカマを使って手で刈り取ってい行きます。
熱帯地方のフィリピンは日差しは強く、蒸し暑いのでかなりの重労働が予想できます。
お米の乾燥作業
フィリピンでお米の乾燥作業に出会うことができました。
初めは気が付きませんでした・・・
ある日みんなでバスに乗って旅行をした際、車窓から見えたものがありました。
アスファルト舗装された道路の側道に茶色い絨毯のようになにかがきれいに広げてありました。
しかも、長い・・・
その時は走っていたので良く見えなかったので後日、フィリピン人の先生に聞いてみました。
すると答えが出ました。
収穫後の米の乾燥は路上で!
これは収穫期の常識だそうです。
風物詩ってやつですね。
フィリピンでは収穫した米の乾燥機なんて必要ありません。
さんさんと降り注ぐ強い日差しを使った天日干しによってコメを乾かすわけです。
茶色い絨毯はもみ殻のついた米ということです。
側道にばらまいてある米はなくなりませんか?
道路ということはトラックやバスなどけっこうな速度で走っていくわけです。
先生に聞いてみました。
先生への質問
そんなところで乾かして大丈夫ですか?
飛んで行かないのですか?
A:2~3割なくなっちゃうわ。鳥も食べるし。
ええええ!
20%~30%もなくなるの!!
頑張って育てて、手作業で収穫して苦労したのに・・・
最後の最後でこんなになくなるってどうなの?
僕は思いました。
まとめ
当たり前じゃない。米が乾かさないといけないんだから。
風だって吹くし、鳥だってくるわ。
他にどうするのよ?
こんな感じに返された。
フィリピンではこう言うことがよくあります。
ちょっとやり方変えたらいいのにと思うこと。
そうですね。
はざがけがいいと思うんですけどね。
なんで先に脱穀しちゃったんでしょうか・・・
海外に行ったら自分の常識は常識ではなく、普通に思っていたことも普通ではないのだ。
特に国民性は各国で思うところがあり、なぜ?がたくさん生まれる。
また、私たちは自分が思っているよりも多くの知識を持っているし、基礎教育の基礎レベルが高い。
当たり前だと思っていますが、大人になるほどそれを知ることになります。
海外は特に多くのことを感じることができるのでたくさんの国に行くことをお勧めします。
場合によってはあなたの知識やひらめきが
「その人たちの世界を大きく変える可能性」
もあると思います。