海外旅行では、腕時計や目覚まし時計を持参する方が多いと思います。
特に電波時計は、自動的に正確な時刻に修正してくれる便利な機能が魅力です。
しかし、この電波時計が海外旅行では不便になることがあります。
本記事では、その理由と海外旅行に適した時計の選び方について詳しく解説します。
電波時計の仕組みとは?
電波時計は、標準電波送信所(基地局)から送信される電波を受信し、自動的に正確な時刻に修正する時計です。
日本では福島県(おおたかどや山)と佐賀県(はがね山)にある2つの基地局が、全国に電波を届けています。
電波時計は一日に数回、決められた時刻に自動的に電波を受信しています。
それによって時間を合わせています。
この仕組みにより、日本国内では常に正確な時間を確認できます。
しかし、海外では状況が異なります。
海外で電波時計をおすすめしない理由
海外旅行の際に電波時計をおすすめしない理由がいくつかあります。
1. 世界の基地局の数が少ない
標準電波送信所は世界に以下の6カ所しかありません:
- 日本(福島県と佐賀県)
- ドイツ
- アメリカ
- 中国
- イギリス
この限られた基地局の範囲外では、電波時計は電波を受信でない。
そのため、通常のクオーツ時計としてしか機能しません。
2. 時差がある地域での問題
電波時計は、基地局からの標準時刻の電波をそのまま受信します。
そのため、以下のような問題が発生します
アメリカ
基地局はコロラド州に1カ所のみ。
アメリカのような広すぎる国土を持つと東西で時差が発生する。
PM3時:サンフランシスコなど西海岸
PM6時:ニューヨークなど東海岸
西と東では国内で3時間の時差が発生するが、基地局は一つなので時計は同じ時間になる。
中国と韓国
中国の電波時計の基地局は河南省にあり、韓国や台湾、九州地方まで網羅している。
上海と韓国のソウルでも1時間の時差があるが、受信している電波は同じなのでどちらにいても同じ時間を指し示す。
実際の時差(1時間)を反映しません。
3. 電波が届かない地域では役立たない
電波の有効範囲は通常1500~3000キロ程度ですが、範囲外では自動的に正確な時間を修正することができません。
そのため、時差がある地域ではむしろ不便です。
時差がある地域ではむしろ電波時計の方が不便とも言える。
海外旅行に適した時計とは?
1. 手動で時刻を合わせられる時計
時差や電波の影響を受けない、手動調整可能な時計が便利です。
腕時計などでも高級なものなら自動時刻修正機能をオフにするモードが付いている。
海外に行く際には説明書を見ておくとよいだろう。
2. スマートフォンの活用
現地のWi-FiやSIMカードを利用すれば、スマートフォンが正確な現地時間を示します。
時計の補助として活用しましょう。
おすすめの時計
シチズン「Q&Qシリーズ」
だいたい2000円くらいでしたが役に立ちました。
- 安価で軽量ながら、シチズンブランドの信頼性あり。
- 手動で時刻を調整可能。
カシオ「F-201WA-9AJF」
- 高い耐久性と多機能を備えた「チープカシオ」。
- 電波受信機能がないため、海外旅行に最適。
デジタル表示のカシオの安い時計。
チープカシオなんて呼ばれるもの。
5つのアピールポイント
生活防水付き
水泳や海水浴はできませんが、シャワー浴びても大丈夫。
丸洗いでできます。
熱い国でも汗で壊れたりしない。
電池長持ち
電池はテスト表示用が入っているので2、3年で止まっちゃうけど
ちゃんと交換すると10年も交換不要。
自分で電池交換も難しくない。
アラームが5つ
目覚ましやフライト時間などアラームは意外と大切。
それが5つも設定できるなら十分でしょう。
バックライト付き
意外とLEDバックライトがついています。
でも、左下からあかりを照らすタイプね。
全面光らないよ。ごめんね。
安い
高機能なのにめちゃくちゃ安い。
そのため壊れても傷ついても、気にしなくていいし盗まれても構わない。
まとめ:電波時計は海外旅行には向いていない
海外旅行では、電波時計はその特性上、かえって不便になることがあります。
代わりに、手動調整可能な時計やスマートフォンを活用しましょう。
また、壊れても気にならない低価格の時計を選ぶことで、旅行中のリスクを軽減できます。
余談
僕はフィリピンに行った際に電波時計の目覚まし時計を持って行きました。
普段、部屋で使っているものです。
説明書には・・・
日本国内で販売されている電波修正時計は原則として日本国内仕様になっています。
これらは日本以外で使用するときは、標準電波による自動時刻修正は行われませんので、精度は通常のクオーツ時計と同じになります。
フィリピンは日本からの距離はおよそ3000キロなので電波は届きません。
そのため、手動で時計合わせをして目覚まし時計として使うことにしました。
しかし、数時間後ふと見てみると時間が変しっかり日本の時間に戻っている。
どうやら中国か日本の電波を拾っているようです。
有効範囲は思ったより広い?
基地局からの有効範囲はおよそ1500キロとなっています。
しかしこれは確実に有効な範囲を記載しているだけのようで、実際には微弱ながらもその倍以上の距離まで届くようです。
おかげでフィリピンで使おうにも日本時間に戻るので使い物にならなかった。
さすが日本製・・こういうとき無駄に優秀!